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トレセンのしくみと選考会の選考基準
今回はトレセンの選考会の選考基準について書きたいと思います。全国のトレセンの選考基準も変わらないと思います。毎年の地域のレベル帯もありますから、受かりやすい年代、受かりにくい年代もあります。ですから、この記事がすべて当てはまらない可能性もあります。しかしながら、記事の正確性は高いと考えます。
もし、トレセンを目指してるお子さんがいましたら、まずはトレセンの前にやることがあることも書いていきますので、参考にしていただければと思います。
あと、この記事を読む方は、たぶん負けず嫌いで、なおかつ「県トレセン」もいってみたい方も多いはずです。そのレベルを狙っている方にも書いていければなと思います。
もちろんその上のステージも知っていますし、そのレベルも知っています。
この記事では、小学生年代の 「トレセンのしくみと選考会の選考基準」として記事を書いています。
写真 Jヴィレッジ
https://www.j-village.jp/
地区トレセンの前にやるべきこと
まずトレセンを受けるには、コーチからの推薦が必要となります。この推薦がなければトレセンの選考すら受けさせてもらえません。
まずは、チームで推薦を受けれるレベルに達すること。まわりが認めていないパパコーチの息子のレベルはたかが知れています。誰もが見ても納得されて推薦してもらえるレベルに達するようにしましょう。
私たち親は、止めて蹴る、日々のトレーニングが充実できるようにサポートしなければいけません。
トレセンのしくみ
日本のユース育成の中心的役割を果たしているのが「トレセン制度:ナショナルトレーニングセンター制度」です。
「日本サッカーの強化、発展のため、将来日本代表選手となる優秀な素材を発掘し、良い環境、良い指導を与えること」を目的に始まったこの制度は、男子ではすでに25年を経て(女子は2005年度より本格的整備が開始)、さまざまな変革を行いながら、組織的にも活動内容においても充実したものとなり、トレセンを経験した選手から各年代の日本代表選手の多くが選出されるようになりました。
参照元:http://www.jfa.jp/youth_development/national_tracen/
地区トレセンとは?
市内で上手な子が集まるトレセンとなります。この地区トレセンに入ることが、最初のステータスとなります。地区トレセンに入ると、その地区の代表として試合に出ることとなります。もちろん地区専用のユニフォームが用意されています。
地区トレセンの選考会
1次、2次選考とあります。大体、学年があがって5月くらいには選考会が始まる場所が多いと思われます。基本技術のチェック、試合での技術、状況判断をチェックしています。
地区トレセン合格レベル基準
最低は止めて蹴る
最低基準は、止めて蹴れること。止めて蹴るは、基本として多くのサイトでも取り上げられていると思いますが、最低 でもそれらができることなんです。
もちろん、それらができなければ不合格です。
年代レベルも関係があります。豊作の年代では不合格でも、不良の場合は合格の場合もありますが、基本はこの止めて蹴るは最低条件です。
止めて蹴れる選手が多ければ、それ以上の付加価値がないと不合格です。
ただ参加することだけが目的なレベルの選手は可哀想ですが不合格です。
※そもそも「止めて蹴る」 がネットでは転載に転載を重ねて一人歩きしていること、「止めて蹴る」を言っておけば、とりあえず合格するだろうといった考えのもとで言われている。
確かに合格はしやすいが、止める蹴るだけで確実とは言えません。
ですから、止めて蹴れる選手が、意外と不合格だったりします。
最高レベルは一人で試合を決めれる子
最高の選手は、一人で試合を決めれる子です。
一人で試合を決めれる基準は、アシストもできること。
ドリブルして、ゴールも奪えて、アシストできて、ボールが集まる子。これが最高の選手の基準です。確実にどの地域にも、あの子すごいね!って子いますよね。
その子が地区トレセン最高レベルのお子さんです。
そういった子は、地区トレセンの大会でも良い番号が与えられますし 、明らかに扱いが違います。
※地区トレセンレベルの最高の選手は、ポジショニングに優れている必要はありません。
県トレセンレベルや上のレベルではポジショニングに優れている必要があります。
地区トレセンは、トレセン交流会も考慮して選考されている
地区トレセンはゴールを奪える選手だけを選んでるわけではありません。
MFもDFもGKもしっかり選考しています。それは地区トレセンは交流会にも備えて、チーム編成する場でもあるからです。
地区トレセンメンバーに入ったら、今度は地区の代表として大会に出場することになります。
そのための選考会でもあるのです。ですから、自分が得意なポジションで選考を受けた方が合格はしやすいのです。
もし選考にて、一定のレベルが確保できなかった場合は、GKといった特定のポジションの選手は、一度全員、不合格にして新たに追加選考する場合もあります。
GKは、ただ参加しているレベルの子が多いので、そういった場面も見受けられます。
要する、試合に出たらチームを勝たせてくれるか?そういった人材が求められています。
地区トレセン交流会は?
今、手元に資料がないので開催回数は曖昧ですが、最低年2回は行われていたはずです。この交流会は、県全域から集めて行う場合もありますし、近くの地区トレセンだけで行う場合があります。
どちらもAチーム、Bチームとあります。
うちの地区ドヤ!するために勝つことが目的ですから、頑張りましょう。
県トレセン選考会とは?合格の基準は?
下記では県トレセンの合格基準、県トレセンについて書かれています。
県トレセンの選考会に進むには?
県トレセンに進むには、地区トレセンでエースもしくはキャプテン級になれないと、参加ができません。
なぜなら地区トレセンコーチからの推薦が必要だからです。
参加できる人数はポジションごとに、そのポジションのトップ(1名~2名)が選出されます。ですから参加できる選手は、地区から数名(5名程度)と限られています。
強豪がひしめく地区だと、選考漏れする選手もいるくらいです。
中学にあがると、もう少し参加できる人数は増えます。
県トレセンのレベルは?
ここにあがってくる選手は、お互いにトレセン前から知っています。U-12では、対戦相手でしたら、必ずそういった子達の名前は家庭であがってきます。ですから、お互いを知っているのです。
止めて蹴るだけではなく、一人で試合を決めれる選手が多く集まります。
SNSで見かける動画の中には一人で試合を決めて、ドヤ!している動画は沢山ありますよね。あのレベルの子達が集まります。
簡単に言えば
攻撃陣は、一人で試合を決めれる子が集まり
守備陣は、それらを粉砕できる子達が集まってきます。
キックの威力がある、ドリブルをしたら簡単にボールを奪えない。守備力が高い、体が大きい、といった何かしら武器を持った選手が集まります。その中でもポジショニングなども見られています。
自分の力を発揮できない選手はFFPには参加できません。
県トレセンAチーム(FFP)の選考は出来レース?
言い方が悪いと出来レースです。
小学生年代で、積み上げてきた実績は、あまり覆るといった印象はありません。
Jクラブやクラブチームと、各チームのトップ3までは、確実にFFPにいけますし、DFやGKであればJクラブやクラブチームは優遇されます。
彼らはチーム内でもポジション争いをしています。そのポジション争いは、とても厳しいものなのです。Jクラブや、クラブチームでもトップ4くらいになると選考から漏れる可能性があります。
あの子が?!といった選考漏れはよく起こります。
あとはJクラブとクラブチームでは育成実績のある方が評価の高さが違います。
コーチが、そもそも県のトレセンコーチだったりしますから、地区トレセン、各大会で、すでに評価されているといったも過言ではありません。
県トレセンは、A,Bチームある?
AとBチームがあります。小学生年代ではAチームがフットボールフューチャープログラムに参加できます。Bチームは参加できません。
県トレセンのAチームが、地域対抗戦に出場できます。小学生年代ではFFPメンバーとして参加ができるのです。
ここに参加できる選手は、JFAのメンバーリストにも乗りますから、多くの親がここに名前を載せるために奮闘するのです。
フットボールフューチャープログラム
ここでは基本練習やを県トレ対抗戦をしたりとしますが、記念に近いです。
ここまでこれた選手は、大きな自信となり次につながります。
ここまでくると、誰も自分が代表にいけるとは思っていないはずです。
ここでトップクラスでプレーできる選手は、次のU13日本代表にいけるわけですが、とても難しいと実感するはずです。
対抗戦は、本当にトップクラスでなければ同じレベルに見えます。
自分の武器が、普通になることも多いのです。なので楽しんで対抗戦で全勝できるように頑張りましょう。
ここまできたら、どの親も楽しむことが一番になっていると思います。
FFPやナショトレの上に日本代表がある
ここまでくるのに、いくつもの壁を越えてきたと思いますが、まだまだゴールではありません。FFPやナショナルトレセンの上に、ようやく目指すべき日本代表があるのです。
これは中学生年代から始まりますが、日本代表は、本当のトップレベルでしか到達できません。
ましてや日本代表すら飛び級する輩もいる化け物揃いのところなのです。
そして、この日本代表でもAチーム、Bチームがあるのです。
不合格でも
不合格でも問題ありません。
どこでも言われていると思いますが、トレセンはどこかしらで落ちます。
でも県トレセンまで行くのは、しっかりトレーニングを積めばいけるレベルだと思っています。
プロ目指してる家庭は、その辺を徹底していますよね。
勉強でも中学受験する子の多くは、沢山勉強して当たり前のように合格するわけですからサッカーを、どのくらい熱く練習できるかも重要な要素なんです。
どの競技でも、頑張ってるところは親子で熱心です。
実際熱心の親って医者だったり、企業の社長も多いんですよ。
これは他の競技でも同じです。
トップレベルにいく人って、やはり負けず嫌いなんだと思います。
芯が通ってる人が多いです。
もしくは、鈍感力がある人たち(笑)
※参考選手
小学生のトレセンでFFPにいけなかったけど、中学生から日本代表に入った子もいます。
小学生では小学生の実績が物を言います。逆に中学生からは、また1からの選考なのです。
明らかに、あの子上手いでしょ?といった子が選考に漏れることは、よくあります。
なぜなら、その日本代表の子も何故FFPにいけなかったの?と周囲も驚いたからです。
揚げ足取りで、よくある会話
- あの子上手くないのに、その市の優秀選手なんだって。
- あの子上手くないのに、地区トレセン合格したんだって。
- あの子上手くないのに、県トレなんだって。
この手の話をよく聞きますよね。
大抵悪い評価する方は、悪い部分しか見ていないことが多いと考えます。
普通にボールを奪われずにプレーしている子なら
その子は目立たないけど、高い評価を得ています。
そして小学生年代なんてのは上手い選手でも簡単なミスなんてよくやるんです。
トラップをよくミスするけど、アンダー日本代表に召集された子も知っています。
それでも彼らは上手いと評価します。
揚げ足だけとった評価なんてしないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このように選考会は行われて、厳しい選考に勝ち抜く必要があります。
このメンバーに入ってくる子は、サッカーを熱心にやられている方は、その子達を小さい頃から知っているはずです。知らなければ、残念ながらリサーチ不足です。
日本サッカーは弱いから、最近は強いといわれるようになってきましたが、まだまだ弱いといわれています。
それでもそんな弱い国日本でも、選考はこれほど厳しく日本代表に入ることが如何に大変か伝わったかと思います。
日本のユース育成の中心的役割を果たしているのが「トレセン制度:ナショナルトレーニングセンター制度」です。
「日本サッカーの強化、発展のため、将来日本代表選手となる優秀な素材を発掘し、良い環境、良い指導を与えること」を目的に始まったこの制度は、男子ではすでに25年を経て(女子は2005年度より本格的整備が開始)、さまざまな変革を行いながら、組織的にも活動内容においても充実したものとなり、トレセンを経験した選手から各年代の日本代表選手の多くが選出されるようになりました。